2020-01-01から1年間の記事一覧

間宮芳生:『オーケストラのための<地球のともだち>』

今回は間宮芳生の管弦楽作品を。 『地球のともだち』は、そもそも1985年にピアノ連弾作品として作曲されたものらしい。ピティナに僅かながら作品紹介がされている。 enc.piano.or.jp 管弦楽編曲されたのは、どうやら2002年のことらしい。大阪シンフォニカー…

登理母都加比曾 ――高橋悠治: 『鳥も使いか』について

高橋悠治(1938~) 弟、男淺津間若子宿禰命、坐遠飛鳥宮、治天下也。此天皇、娶意富本杼王之妹・忍坂之大中津比賣命、生御子、木梨之輕王、次長田大郎女、次境之黑日子王、次穴穗命、次輕大郎女・亦名衣通郎女御名所以負衣通王者、其身之光自衣通出也、次八…

前衛について ――柴田南雄の『布瑠部由良由良』

柴田南雄(1916~1996) 前回の投稿で前衛について考えはじめたわたしは、20世紀の音楽作品、とくに日本の作曲家の作品で前衛といいえるものはなにか、という――「自分が思うアヴァンギャルド」とはなにか、という課題をさらに深化させた――問いに対し、たとえ…

前衛について ――サントリーホールサマーフェスティバル<2020東京アヴァンギャルド宣言>から

サントリーホールサマーフェスティバル2020が終わった。 わたしは08 / 23の後半の回と、08 / 26の回、そして最終日である昨日の回の、聴衆のひとりとしてこの前衛の祭典に参加させていただいていた。お名前は存じ上げていたけれど作品に関しては・・・という…